神輿は三基。
中御座神輿は素戔鳴尊（すさのおのみこと）
東御座神輿は櫛稲田姫尊（くしいなだひめのみこと）
西御座神輿は八柱皇子神（やはしらのみこがみ）です。

　圧巻は祇園さん西門（この門を正門と思たはる方が多いのですが本当は南側の門が正門です。）
の前にみこしが一同に会し白の法被姿の若集に担がれる光景。
一度見たら、目に焼きつきます。

ホイト！ホイト！の掛け声の下、祇園さんの神域に繰り出します。
三基の神輿は西へ北へ南へ別れ、ようやく涼しくなった頃にお旅所に着興します。
これが夜の１１時頃。

ビーーーールだ～～～～～～！

痛風を気にしながらもやっぱビールっすね。

追記：
この日の格好は「狩衣」です。
神官の装束に烏帽子。背には中啓（ちゅうけい）という扇子を少し開いたような形のもの。

これを開いてあおごうものなら先輩から「渇！」

朝10時には仲源寺を正装の紋付袴で出発し、
四条大橋で神官とともに清らかな鴨の水を手桶で汲み上げます。
この水が夜の神輿洗いに使われる神用水です。

午後6時に祇園さん舞殿前に三基の神輿が並び、
その後宮本組の大松明（たいまつ）が先導し中御座神輿が発興。
四条大橋の上で先ほどの神用水で清められます。

一年に一度のこの神事は、担ぎ手の若集にとっては力の入る日なんでしょうね。

そうそうこの神用水を浴びると良い事が有るとか。
神輿の近くにいればかかりますよ。
鴨川を抜ける風を感じます。

　ただ、この日の神輿は「すっぴん」です
錺り金具はすべて外してます。

たぶん濡れるのを避けてるのかと。
もちろんこの後にはべっぴんさんにならはります～。

7月10日の鴨川の四条大橋での神輿洗いを皮切りに
17日は神輿の先鋒である山鉾巡行のあと神幸祭です。

中、東、西御座の神輿（この神輿は美術品としても素晴らしいです）と子供みこしが
締め込み法被姿の若集に担がれ、
それぞれの順路でお旅所へ向かいます。
ぜひご覧あれ。

宮本組末席をけがす私はこの前を狩衣烏帽子姿で歩いてます（笑）

そこでここだけの知られざる神事をご紹介。
それは御霊移しと御霊還しです。必見ですよ。（撮影は絶対禁止です。）

なにせ京都に古くからいらっしゃるローカルでも知る方はわずかです。
祇園さんの境内の明かりを消し、白布に囲われた御霊が神輿に移される神事は
幽玄を感じます。

まだまだ皆さんが知らない「祇園さん」を順を追って一月間ご紹介いたします。
蘇民将来。久世稚児。勅命。めかけ神輿(言っていいのかな～～～)　
芸妓さん舞妓さんの無言参り...etc。

本当はもっと話したいんですが長いと読んでくれないのでこのへんで...。
少し、楽しみにしていただけると幸いです。