もう家庭にはほとんど置かれてへんかと思います。
先日読んだ世界のキッチンツールの本では、
包丁は年に3~4回研げば良いような事が書いてありました。
普通の家庭では実際そうなんだろうなと思います。
バーミックスに代表されるような(私も愛好者ですが)
スピーディーに調理が出来る器具は本当に便利で、
どんどん古来の道具は追いやられてますよね...?
ところがパリのキッチンブックフェアーで、
ある外国人シェフが日本の柳刃はすばらしい!と言ってました。
どんなところが?と聞いてみると、
たとえば魚の場合、細胞を壊さず切れるので水分が出ず、
料理が水っぽくならないらしいです。
包丁の有次さんの店頭でも、プロらしき外人に多く出会います。
(私の場合ですが)男の料理は道具から!と、
おもちゃ箱化したキッチンには、現在何本かの鋼の包丁があります。
嫁さんにプレゼントしたのも鋼の筋引き包丁。
嫁さんいわく、「格好は良いけど玉ねぎ切ったら黒なるし、手入れが大変!」
...はいはい。メンテは私の楽しみ。
そして夜な夜な包丁を研ぐオッサン。
あ、気持ち悪いと思てませんか?
この写真の砥石は、金沢の木工作家・長谷川一樹氏から
包丁だったらこの木っ端で充分、と 台つきでいただいたものです。
使ってみてびっくりでした!
研げるって言うのはこういう事なのか!
刃が付くのが指先に感じました。
もちろんダイヤモンド砥石に代表される、人造砥石にも優秀なものがありますが、
次元が違いました。
石が生きてるって実感がありピタッと砥石に張り付き、
研ぎ音も軽やかでやさしい音がします。
私もこれで立派な砥石バカの仲間入り...。
Category : Photographer Yasuo Kubota 日々