このスッカラはピビンパやクッパのようにどんぶりの「パ（ごはん）」を
すくうためにはうってつけの形状ですね。

口の中に入れるには少し薄くて怖そうですが、なんのなんの！
ごはん粒が匙の中には残らず口に運んでくれます。
ヨーロッパのスプーンは液体を口に運ぶもの。
このスッカラはご飯と液体を運び、なお全てを口に移してくれます。
薄さのせいかお皿の中もきれいにさらえられる優れものです。

うちの家のスッカラは白銅？製のアンティークなので
すり減ってしまってますが、本来は匙の先に小さな突起があります。

これがスッカラのもう一つの大きな機能です。

これは韓定食に出てくる焼き魚なんかを
綺麗にほぐせます。ね！優れものでしょ！

でも、出来れば古いものをお使いください。
味があります。
ただ、スッカラは優れものなんですが、
一緒に出てくる金属の箸。あれは日本の食文化に合わないかも...。

ものを大切にしたいという、彼の気持ちが表れているなあと、しみじみします。

漆を拭いておられるのは若い作家さんと聞いてます。
工芸を支え料理人の感性を引き出す為のものを作る作家さんは、
料理人とはある意味二人三脚なんでしょうか。

周りのスタッフとその周りのブレーン。
良い二人三脚はものを作る人には不可欠ですよね。